写真・なな

ななの闘病記録「歯肉口内炎」ななの闘病記録「歯肉口内炎」

口の中が炎症を起こしてしまう症状

症状について 矢印

  • 発症年齢 : 8歳
  • 他の病気 : なし

2023年11月にシェルターから譲渡されたなな(譲渡時の体重 3.2kg)。もともと口腔内が悪い状態で家に迎え入れ1年後の検診時に診てもらう予定だったが、食事ができなくなり病院へ。紆余曲折を経て最終的には12本を抜歯。現在は元気に暮らしている。

発見

1日目 2024.4.10 病院→入院 体重 2.46kg(大幅減)

状態
数日前から食べる量が減り、朝から全く食べようという様子が見られなかったので病院に行く。口臭あり。
診断
  • 歯肉炎が酷く、口腔内の状態がかなり悪いため食べられない可能性が高い
  • 最終的には全臼歯抜歯が必要という見解
検査
血液検査 : 肝機能の数値が悪く、特に総ビリルビンが高い黄疸も出ている)

抜歯を視野に入れて血液検査をしたが、総ビリルビンの数値が基準値にならないと全身麻酔での抜歯は難しいということで入院。チューブでの給餌を含め、集中的に抜歯に向けての体調管理を行うことに。

治療約2週間

2日目

状態
ご飯は食べれたものの、依然総ビリルビンの数値が高いまま

当時の写真・ご機嫌斜めに見えるなな

4日目

状態
ご飯はほぼ完食。これ以降、食欲に問題なし。
検査
血液検査 : GPTGOTの数値が上昇

5日目

状態
点滴で脱水が解消して貧血が数値として出る。
総ビリルビンが高い原因として肝疾患以外に溶血性貧血が考えられるため、午後に検査を行う(結果は翌日)
検査
  • 血液検査
  • 肝臓のエコー

6日目

状態
ご飯・トイレに問題なく元気で状態は良好。
診断
  • 血液検査 : 貧血の数値は改善
  • 肝臓のエコー : 胆嚢に泥のような液体が確認され胆嚢炎が疑われる

但し胆嚢炎は細菌感染も原因の一つであり口腔内の細菌が原因の可能性もあるので、胆嚢炎に効果のある抗生物質を投与・経過観察することに。 また、肝臓に一箇所小さいリンパ節の腫れがあった。

7日目

状態
血液検査の結果は総ビリルビンが微減、肝臓の数値は相変わらず高く、治療の割に数値の改善が見られない。
翌日念のため追加検査(肝臓にあるリンパ節の細胞診・FIPの検査)

当時の写真・まだ元気がない?なな

9日目

状態
  • 総ビリルビンが上昇
  • 細胞診とFIP検査の結果が出るまでは治療内容は変更なし
  • 細胞診の際に確認したが、内臓に問題なし

当時の写真・何かを訴えてるなな

12日目

状態
  • FIPは陰性
  • 総ビリルビンはじわじわと減少し、他の肝臓の数値も低下
治療
ステロイドを短期で投与し黄疸を下げる試みを開始
診断
  • 総ビリルビンがもう少しで基準値、肝臓の数値も改善
  • 貧血が進行(口腔内の炎症によるものではないかと推測)

細胞診の結果がまだだが、歯の状態を改善する方が良いとの判断で翌日午後に抜歯することに。

改善約1週間

14日目

処置
抜歯(合計12本)

写真・ななの抜歯した歯

診断
細胞診 : 炎症性のもので腫瘍を否定するものだった

15日目

状態
食欲旺盛。血液検査の結果も概ね問題なしで経過は順調。

16日目

状態
肝臓の数値が改善し、GPTGOTは基準値内、総ビリルビンも基準値までコンマ1まで低下。
肝機能の数値が悪かったのも、おそらく歯肉炎の影響だったと思われる。

当時の写真・あくび途中のなな

18日目

状態
総ビリルビンが0.3まで下がり、GPTとGOTも基準値内。
貧血は大きく悪化していないけど改善もしていない状態だが、今後は通院で経過観察。
猫白血病猫エイズ共に陰性、FIP・細胞診も陰性、エコー・レントゲン問題なし、貧血の原因と思われるものはほぼクリアしている為)

当時の写真・ケージの中から鳴くなな

当時の写真・ケージの中のちょっと偉そうななな

19日目 2024.4.28 退院

状態
今後は通院で経過観察。

ななちゃんは抜歯翌日からご飯をたくさん食べ、入院中に院内のカリカリを全種類制覇し、サンプル品を出してもらうという伝説を打ち立てた。