写真・どんじろう

どんじろうの闘病記録「低悪性度消化器型リンパ腫」どんじろうの闘病記録「低悪性度消化器型リンパ腫」

進行の遅い、消化器に腫瘍ができる癌

症状について 矢印

下痢が止まらず体重も低下することから発見。十二指腸・空腸・回腸に病巣確認。即抗がん剤治療をスタートし、2年の安定期を経るも、体調悪化により抗がん剤を断念。そこからはステロイドで治療を続け3ヶ月後に他界。

兆候

8月下旬 2020.8

状態
水を大量に激しく嘔吐。
検査
エコー
治療
吐き気止めの注射・点滴

一旦様子を見ることになったが、この後下痢気味に。
胃腸炎を疑い注射と投薬で経過を見るも良くならず。

模索約1ヶ月

9月下旬

消化器型リンパ腫ないしはIBD(炎症性腸疾患)の疑いが浮上。

検査
針生検

結果はリンパ腫を否定するものだったが、変わらず下痢気味な上に体重も減少。

10/19 入院 体重 約4kg

消化器系リンパ腫ないしIBD(炎症性腸疾患)の確定をするためのCTと開腹生検を実施。

検査
  • CT : 病巣発見
  • 開腹生検 : 複数の臓器にべったり広がるタイプの腫瘍を確認

※ べったり広がるタイプの腫瘍は針生検では発覚しにくい

10/20 退院

退院後の写真・戸棚の扉を開けるどんじろう

退院後の写真・眠るどんじろう

退院後の写真・眠るどんじろう

治療

10/27 検査結果

診断
低悪性度消化器型リンパ腫 十二指腸・空腸・回腸に病巣確認 / 筋層内への浸潤やリンパ節にも病変確認
治療
抗がん剤スタート

11/19

状態
抗がん剤数週間投与しても腫瘍の大きさに変化がなく、体重も減少。
治療
別の抗がん剤へ変更

11/21

状態
突然動けなくなる。
検査
血液検査 : 充填赤血球量 37%

翌日病院で診察し、点滴をするも状態は変わらず。

11/23

検査
血液検査 : 充填赤血球量 9%(危険な状態)
治療
骨髄抑制が起こったため増血剤を投与・数値回復

その後1ヶ月間(通常は週1の)増血剤を毎日投与。

安定約2年

体重 5.5kgを軸に5kg台を推移

2週間に1度の抗がん剤投与。たまに副作用で吐き気や食欲不振があったものの2日くらいで解消。
ほぼ普通の生活を送っていた。

当時の写真・スリッパを履くどんじろう

当時の写真・ぬいぐるみを抱くどんじろう

当時の写真・爪研ぎの上でへそ天してるどんじろう

当時の写真・こっちを見るどんじろう

当時の写真・窓辺のどんじろう

最期3ヶ月

3月前半 体重 4.16kgに激減

状態
年明けから不安定だったが、3月にはいり明らかに体調を崩しはじめる。

3月後半 体重 3.62kgに激減

治療
抗がん剤を打つ(結果的に最後の抗がん剤となる)
状態
トイレを失敗し始める(低血圧による循環不全により尿を我慢する力が低下したよう)
状態
体調不良で抗がん剤見送り
検査
  • 血液検査 : アルブミンの数値が1.3(2を切ると危険)
  • エコー : 小腸のリンパ節に加え大腸のリンパ節にも腫れを発見(下痢の原因であると推測)
診断
腫瘍が原因でアルブミンが腸から漏れ、低い数値になっていたと推測

脱水状態であったが、点滴するとアルブミンが一段と低下するリスクがあった。

経口で抗生剤を飲ませようとしたところ、泡を吹いて投薬断念。
このため以降は毎日通院(経口でステロイド + 吐き気止めの注射 (セレニア) + 点滴)。

4/19 体重 2.74kg

治療
水下痢がひどく、病院で点滴及びヒルズのa/d缶を強制給餌

4/20 体重 2.64kg

治療
体重がさらに減ったことから、最後の手段でステロイドを倍量に戻す

5/1 体重 2.9kg

状態
ステロイド効果で食欲も回復し、体重も増加。

5/17 体重 3.1kg

状態
耳の先の皮膚が低血圧で血流が行かず壊死(乾燥して肌がポロポロ落ちるような状態)、しかし皮膚はできていたので再生の問題はなし(6月には新しい皮膚ができた)。この影響で耳が内向きにカールした。

当時の写真・耳がカールになったどんじろう

5/24 体重 3.2kg

状態
顎下にぱっくり2cmくらいの傷を発見。クッシング症候群の最初の兆候)

6/1〜 体重 3.12kg

状態
毎日ひどい下痢に伴い体重が減少し始める。

6/6 体重 2.92kg

状態
ステロイドの効果が減り、ステロイドの副作用によるクッシング症候群の症状が見られるように(抜け毛など)
本来ならステロイドの減薬が好ましいが食欲もないため対応に悩む。

6/7 体重 2.96kg

状態
病院の会計待ちの時におしっこをしてしまい、家で洗い流し拭いた際に皮膚が剥がれる。
翌日、病院で縫合を検討したが皮膚が薄く見送り。ガーゼで覆って保護。

閲覧注意
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当時の写真・皮膚が剥がれた様子

当時の写真・傷口をガーゼで保護中のどんじろう

6/9〜 体重 2.88kg

状態
患部の皮膚が生きていることを確認し、局所麻酔で縫合処置。

閲覧注意
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当時の写真・縫合処置後の傷跡

6/15 体重 2.6kg

状態
足元がふらつき始め、食欲も緩やかに減少。
状態
目線が合わない。力が入らずふらつく(血糖値が低い)
朝ごはんを食べず水の前でじっとしていて、元気がない。

診断
アルブミンの値は低く、BUNの値が高い(脱水症状)

症状は食べていないのが原因とのことで、病院で強制給餌(完食) / 夕方家でも強制給餌完食。

同日 20時半 2023.6.18

12歳2ヶ月で永眠

亡くなっているのを確認。
苦しむことなく眠るように静かに旅立つ。